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アスコットイノーバ&インテグラSJ 〜耐えられない存在の薄さ〜

 

 アスコットイノーバ・・・。
 インテグラSJ・・・。

 この名前を出して、いったい何人が的確にその特徴を言えるだろう・・・
 ホンダの多チャンネル化戦略の犠牲となったこの2車を今回は取り上げてみよう・・・

 まずはアスコットイノーバ。
 実はEU各国で発売されたアコードである。


アスコットイノーバ


 ホンダは販売系列を3つ持っている。
 ホンダプリモ、ホンダベルノ、ホンダクリオの3つだ。
 ホンダは各販売系列に特色を持たしていて、プリモは大衆車、ベルノはスポーツ車、クリオは高級車が中心のラインナップとなっている。

 しかし、この特色だけでは飯は食っていけない。
 看板車種以外に多売出来る車種がどうしても必要なのだ。
 これは各販売系列のメイン車種を考えてもらえばわかるだろう・・・
 平成初期当時のホンダの各系列のメイン車種は大体こんな感じだ。

 プリモ・・・トゥディ、ビート、シビック、アスコット、ビガー
 ベルノ・・・CR−X、インテグラ、プレリュード、アスコット、ビガー、NSX
 クリオ・・・シティ、コンチェルト、アコード、アコードインスパイア、レジェンド

 ここで気付いた人もいるだろう・・・
 この当時、2000ccの強いミドルクラスセダンがベルノとプリモにはないのだ。(今はトルネオが十分その役割を果たしているが・・・)
 プリモはシビックからの移行組を捕らえることが出来ず、ベルノに至っては4ドアセダンを求める人すら来ないような状態・・・
 当時、発売されていたアスコットは不人気車種として名を挙げられる始末。(当時のホンダは現在の状態がウソのように販売不振に喘いでいた)

 また、当時、4ドアセダン系列はどちらかと言えば、スタイリッシュなクルマが求められており、カリーナEDの威光もまだまだ健在だった時代。
 ここでホンダはEU仕様アコードを手直しして、スタイリッシュな4ドアHTセダンとしてアスコットイノーバを発売した。

 どちらかと言えば得意とするグリスレスのデザインはスポーツシビックに近いデザインであり、エンジンは当時のホンダの主力エンジンF20AとEU仕様で搭載されていたH23A。

 しかし、シビックと代り映えしないデザインが嫌われたのか、元々の存在自体を知らない人が多いのかはわからないが、結局、これも販売不振車として首を晒す結果となってしまった。(^^;)

 その後、ホンダは持ち直し、オデッセィをはじめとするクリエイティブムーバーと名付けたミニバン、RV4WDが大ヒット!
 各チャンネルで並売されたこれらはホンダの業績を伸ばすのに大きな役割を果たした。

 しかし、ホンダはここでまたもや同じ事をやらかす・・・(笑)

 ベルノのラインナップは大した変化がなく、1600ccクラスの4ドアセダンがまったく存在していない。
 一応、1600ccクラスの4ドアとして、インテグラを据えてはいるが、インテグラの若々しい雰囲気に馴染めない人たちは、結局、他の系列各店や他社へ流れてしまう・・・

 これを何とか阻止したい!とホンダは考えた。
 そこでホンダは6代目シビックのデザインを化粧直しして、バッチチューンを試みて、ベーシックな4ドアセダンが欲しい人たちに応えるべく発売したのが、インテグラSJだった・・・。(^^;)


インテグラSJ(まんまEKシビックです)


 見た瞬間、「これは売れませんがな・・・」と諦めてしまうようなやる気のなさが漂うマシンである。(爆)

 結局、こいつも不人気車種として首を晒す憂き目に遭うのであった。

 あまりにもかわいそうなこの2車種であるわけだが・・・
 思うにもっと同車種を並売する決断さえすれば、こんな首晒しのような結果は出ないはずである。

 しかし、プリモにしてみれば看板車種のシビックは譲ることが出来ず、同時にクリオもアコードを譲ることが出来ない。
 すると、どうしても兄弟車種を作らざる得なくなり、首を晒す結果になることが多々あることを実証したのがこれらなのた。

 確かに新規車種とは違い、昔から販売している車種を他の系列に渡すのは厳しいだろう。
 だが、合理化を叫ばれている昨今、思い切ったことをやっていかないとダメなのだということを教えてくれる良い教材としてホンダは胸に刻むべきであろう・・・

 こいつらのようなかわいそうな車種を二度と出さないためにも・・・
 こいつらは語りかけてくるのだ・・・

 

 

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